- イベントレポート『サーバーレス or not! ~スタートアップのアーキテクチャ変遷。立ち上げから今まで~』
イベントレポート『サーバーレス or not! ~スタートアップのアーキテクチャ変遷。立ち上げから今まで~』
11/25(月)、MOSH株式会社と株式会社TechBowlでエンジニア交流会を実施。その様子をレポート!
今回のテーマは、"サーバーレス or not サーバーレスの開発変遷"。
サービスの立ち上げから今までの開発の変遷をサーバーレス、サーバーありでそれぞれの立場でLT。
場所は、SHIBUYA STARTUP OASIS。(いつもありがとうございます!)
月曜日ということもあり少人数での開催となりましたが、それゆえ、LTの中で質疑応答や技術の議論が進んだり、登壇者と参加者の距離が近く、会話が絶えないLTイベントとなりました。
当日のLT
- 『Serverless or Not: 選択やリプレイスに悩まないために』武田 憲太郎(@KentarouTakeda) / ゲストLT
- 『Serverless苦闘史』村井亮介(@RyosukeIketeru) / MOSH株式会社
- 『創業期 Not Serverless! ~ たくさんのリプレイスをを添えて~』スー(@suguru_ohki) / 株式会社TechBowl
ゲストLT『Serverless or Not: 選択やリプレイスに悩まないために』武田 憲太郎(@KentarouTakeda)
「2本目、3本目のLT内容にかちこみにいきます!!!」という武田さんの第一声からスタート。
武田さん自身のこれまでの経験を踏まえ、主にAWSで Serverless or Server-based にロックインされないアーキテクチャの模索をお話ししてくれました。
15分のLTの中で起承転結が凄まじく、具体的なつまずきポイントを「妄想の話なんですけどね」と付け加えながらお話ししてくれ、他の登壇者たちから「これから話す話、これで解決しちゃうw」という声が上がり笑いも巻き起こりました。
今回テーマにしているサーバーレス or notの観点でいうと、「サーバーレスか、そうではないか、を選択することではなくて、どちらにも転べるようにしておくのが良い」という言葉が印象的でした。
サービスがどう大きくなるかや、開発に関わる人の規模感の見通しは予測できるものではありません。実際にどちらにも転べるようにしておくにしても、アーキテクチャの選定や実装を一歩間違うと実装しづらく、どっちつかずの状態になる可能性もあります。
そんな中で、どちらも選択できるように適切なアーキテクチャや運用方法を、実際に使えるレベルの知見として用意されていた武田さんのLTは、今回の登壇者だけではなく参加者からも「勉強になる〜」「感動しました!」の声の嵐でした。
武田さんの登壇資料はこちらからチェック!
MOSH株式会社『Serverless苦闘史』村井亮介(@RyosukeIketeru)
武田さんからの宣言通り、見事にかちこまれてしまいやや緊張気味の村井さんのLTがスタート。
MOSHさんはサービスの立ち上げ期からサーバーレスでの開発を採用しています。サービス立ち上げから開発をしている村井さんの生のServerless苦闘史を語ってくれました。
まず、「なぜサーバーレスを採用したのか?」から始まり、導入してみてわかった現実を話してくれました。
現実を突きつけられる中で、良かったことについても話してくれました。
余談ですが、良かった点の「落ちない。」については、実は一度だけ落ちたことがあるが、「それは日本中のエンジニアやソフトウェアサービスを運用する企業が阿鼻緩急したあの出来事のときだけなのでノーカンです」というひと笑いポイントも。
タイトルの通り、苦闘してきたところから今までに解消してきた負債についても解説してくれ、どんなシーンでサーバーレスが最適かのまとめで締めくくられました。
村井さんの登壇資料はこちらからチェック!
MOSHさんはフロントの一部リプレイスについてRadioで配信するなど、技術的な取り組みについても積極的に発信しています!このLTの概要から気になった方はぜひそちらもチェックしてみてください。
株式会社TechBowl『創業期 Not Serverless! ~ たくさんのリプレイスをを添えて~』スー(@suguru_ohki)
LTの締めくくりは、not サーバーレスの立場として語るTechTrainの立ち上げからの変遷をTechBowlテックリード スーのLTがスタート。
Serverlessとは、その単語を直訳した「サーバーがないこと」ではなく、「サーバー管理がなくなること」だという基本の知識からはじまります。その上で、TechBowlがTechTrainを開発するにあたって、「サーバーレスを選択するのに必要な人も組織的な技術力もが揃っていなかった」ということでElacticBeanstalkを選択したという背景を話してくれました。この当時永遠にログインができない過去のバグ話もちらっと出て、会場にはドッと笑いが。さらに、サービスが大きくなっていくにつれてコンテナを採用することになった背景を語り、こんな状況ならサーバーレスもありかも、、というまとめで締めくくりました。
最後に余談で、「今ならどういう構成にする?」を話すと、会場では質問やなるほど〜という声も上がり、コミュニケーション満載のLT時間となりました!
スーさんの登壇資料はこちらからチェック!
スーさんがLTで話したTechTrain初期のプロダクトの状況については、TechBowlテックブログにて掲載中。
LT後の懇親会で技術選定について大盛り上がり
少人数での開催となり、ピザをつまみながらLTの内容も含めて交流タイム!
それぞれのLTはサービスの立ち上げから今までの苦悩を話していたので、参加者含め、こういう課題ってあるある〜という共感もあちらこちらから聞こえてきました。
参加者からは「皆様の課題へ対する考え方を学べてよかった。」という声や、「みなさんの苦労を面白おかしくためになる形で伝えてくださる姿勢に感動しました!」「苦労した話は、当事者じゃないと気楽に聞けます」という声も。
失敗や苦悩は自分が経験するとなると肝も冷え冷えかと思いますが、体験談を通してその教訓を吸収できるような場として楽しんでもらえたようで開催して良かったなと感じたイベントとなりました。
登壇者、参加者の皆さま、お越しいただきありがとうございました!
現在、TechTrainではエンジニアの皆さまをつなぐイベントを積極的に企画しています。
今後のイベントの様子も引き続きお伝えしていきます!
機会があれば、ぜひいらっしゃってくださいね。たくさんのエンジニアの皆さまとお会いできることを楽しみにしています。