- shivchariさん流 キャッチアップ法・技術書の読み方
shivchariさん流 キャッチアップ法・技術書の読み方
この記事に登場するメンター
本記事では、実際に現役のエンジニアが普段どのように技術をキャッチアップしているのかや、どのような風に技術書を読んでいるのか、を大公開!
今回は、RailmapでGoの学び方を教えてくれたsivchariさん編。
sivchariさんのキャッチアップ法・技術書の読み方
まず、キャッチアップについて以下の3つに分けてお話ししてくださいました。
- 触ったことはないが興味のある技術・言語のキャッチアップ法
- プログラミングの根幹や概念についてを理解したいときのキャッチアップ法
- Goの最新トレンドを追うのに普段から活用するウェブサイトや情報源
触ったことはないが興味のある技術・言語のキャッチアップ法
まずは、今までに触れたことがなかったり、解像度が上がっていない技術・言語を、仕事で扱う場合のキャッチアップ法です。入門レベルまで到達するための勉強として有効な方法です。
- 対象の技術のチュートリアルを1から全部やる
- わかってるかもしれない概念があったとしても、絶対に飛ばさずに1からひと通り全部やる!この「1つも飛ばさない」ということがとても重要です
- 英語の教材だとしても、わからない場合は翻訳を活用する
- 実際にその言語を書く
- 技術に対してぼんやりと理解できてきたら、その中で「ここがわからない」「ここが気になる」というポイントにフォーカスして勉強を進めます
- そのポイントに沿った公式ドキュメントや関連する技術の記事を読む、または実際にGitHubに上がっているその技術で書かれたコードを読みにいく
- もし周りに詳しい人がいれば、その方に質問をすることもあります
- コードが2の手順までで読めるようになると、実際に書かれたコードを読むことで処理の仕方や書き方について少しずつ理解が深まっていきます
- その技術について発表されているコンテンツを通勤や空き時間に観る
1〜4をひたすら繰り返します。
同じような言葉や概念の説明に何度もふれ、だんだんとその言語についての理解度を上げていきます。
プログラミングの根幹や概念についてを理解したいときのキャッチアップ法
実際に技術に触れるにあたり、入門としては、上記の1〜4を繰り返しのみ。書籍を読むのは、さらにその技術について理解を深めるタイミング。
ここでは、具体的な書籍ではなく、sivchariさんがこ運輸する書籍を選ぶ上で大事にしているポイント3つをご紹介します。
- 「〇〇入門」というタイトルの本ではなく、過去を振り返って今使われている、そして向こう10年も活用されそうな言語の概念が学術的に書かれている技術書の中から、調べてみて評価が高い技術書を選ぶ
- 自分がGoではない技術を扱うことになったときに活きるような、その技術の根幹や概念についてを学ぶことができる学術書を選ぶ
- 自分の中で「良い翻訳だな」「良い文章だな」と感じる特定の翻訳家さんや執筆者の方が出す学術書を選ぶ
1年後に自分がその技術を使うときに使えないなとなりそうな入門書などは避けます。 入門や技術の初級ラインまでは、前述している「触ったことはないが興味のある技術・言語のキャッチアップ法」の手順1〜4をひたすら繰り返す方法でキャッチアップをします。 書籍として手元に置くのは、買ってから今後も長く読める、小説でいう”名著”と呼ばれるような書籍のみにしています。
by sivchariさん
なかなか自分で判断するのは難しいので、どんな本を選ぶか迷う場合は、その技術に詳しいエンジニアが実際に持っている本を聞いてみるのも良いかもしれません。
Goの最新トレンドを追うのに普段から活用するウェブサイトや情報源
主に、移動時間や隙間時間でのキャッチアップがメインです。1は毎週欠かさずチェックするほど。読み物としても面白いとsivchariさんが愛読しているコンテンツ2つです。
- Goチームのミーティングのまとめ:https://github.com/golang/go/issues/33502
- Go開発チームの元テックリード Russ Cox(ラス・コックス氏)のブログ:https://research.swtch.com/
1は毎週チェックするほど頻繁にみているコンテンツ。2は、過去の記事含めて面白く何度も読んでおり、Goの情報のキャッチアップはほとんどこの2つで完結するほど。
ぜひ皆さんもこの2つをみて最新のGoのトレンドをチェックしてみてください!
Goのエキスパートであるsivchariさんですが、他の言語を学ぶときにもその言語の表面だけではなく"概念や根本から技術を理解する"という姿勢が垣間見えるキャッチアップ法をご紹介いただきました。
キャッチアップの方法は無限大です!真似して自分にフィットする方法を探すヒントにしてくださいね。
あわせて「TechTrain流 学習ロードマップ - Goの学び方」を読んでみる
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