• Sensuiさんオススメ!キャリアを考える時に読んで欲しい本4選

Sensuiさんオススメ!キャリアを考える時に読んで欲しい本4選

2024.10.16読了目安: 7
学び方
Sensuiさんオススメ!キャリアを考える時に読んで欲しい本4選

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Shogo

フリーランス

HTML, CSS, JavaScript, React.js, Vue.js, TypeScript, Node.js

TechTrainメンターであり、ご自身の会社も経営されているSensuiさんにインタビューさせていただきました!

今回は、キャリアを考える上でSensuiさんが参考になった本もご紹介しますので、ぜひ最後までお読みください!

Sensuiさんのご経歴

  • 新卒で SIer に入社し、某放送局向けパッケージシステムや某コンビニエンスストア向けイントラシステムの開発などに従事
  • その後株式会社サイバーエージェントにてプロダクト開発、横断組織でシステムの性能改善や Web 技術の推進に従事
  • 株式会社メルカリに入社後、株式会社メルペイの Frontend チームを立ち上げ、メルカリ Web の刷新やメルカリアプリの刷新を牽引した後に、執行役員 VP of Engineering としてメルペイのエンジニアリング部門を管掌
  • 2023年4月にデジタル庁へ入庁
  • 2023年7月に株式会社ハウテレビジョン入社、執行役員プロダクト本部長に就任
  • 現在は、様々な組織のアドバイザーや TechTrain のメンターとして活動中

大学へ再入学されたのですね!

メルカリに入社した時から当時のメルペイ CTO とよく話をしていました。技術に長けているのはもちろんですが、経済や社会における信用や価値交換がどうあるべきかを深く考えている方で、入社前のカジュアル面談でも「世の中のあらゆる価値交換の摩擦をなくしていきたい」と語られていたのが印象的でした。

自分では想像もつかない世界観の話をするので、自分の教養や視野の狭さに気づかされ、軽くショックを受けたと同時に、関心事が今まで以上に「社会」にシフトしました。「もっと世の中のことを知らなくてはならない」と思い、経済学を学ぶために大学に入りました。また、このタイミングからかなり本を読むようになりました。

本を読むようになり、変化はありましたか?

多様な知識を持つことは豊かな視点を持つことに繋がりますし、仕事においても役割が変化する中で、いわゆるソフトウェア開発以外の仕事をする中でも活かされていると感じます。これは知識間のアナロジーを通じて理解や思考が発展していくと共に、人間の強みであり AI の弱みでもある「幅広い知識の統合」だと思います。

会話のプロトコルを合わせる重要性は色んな場面で幾度となく感じてきましたし、力不足も痛感してきました。例えばエンジニアが「この技術を使いたい」と言っても、他の職種からすればその合理性を理解することは困難です。同じ課題を解くために組織に人が集まり、異なる専門性をぶつけ合っているわけですから、自分の専門領域以外のことも理解(しようと)することは、他者の考えに共感することに繋がり、より優れた協調に向けては欠かせません。


おすすめの本を教えてください!

若手エンジニアにぜひ読んで欲しいのは、この4冊です。

嫌われる勇気

この本は、自分の価値観を抜本的に変えた一冊です。

アドラー心理学を対話篇で解説しており、他者に承認されることを求めるのではなく、自分の人生を生きることが重要であること。また、幸福を感じるには共同体感覚が重要であり、そのためには他者へ貢献していくことが大事であると書かれています。

他者と働く

インタビューで「自分の専門領域性以外のことも理解することで他者の考えに共感し、より優れた協調に繋がる」と述べていますが、この本に大きく影響を受けています。どんな仕事も誰かと一緒に取り組んでいくことになると思いますが、個々の能力を最大限引き出すために、コミュニケーションと相互理解が不可欠であると書かれています。


どちらの本も、他人軸を理解した上で自分軸で生きていくことを大切にしていこうとする共通項があります。承認欲求にまみれてしまう SNS の時代の中で、承認欲求を追い求めることは他者の軸で生きることを意味します。貢献を実感できるキャリア選択が大切なのでしょう。

プレイヤーやマネージャーといった役割、あるいはエンジニアやセールスといった職能を問わず、社会において他者と働くということは避けて通れません。自分の経験でも漠然と感じてきた協調の難しさや、キャリアにおける自分の軸が何たるべきかを考える上で、大きなヒントになった本です。

RANGE 知識の幅が最強の武器になる

私の話は「ソフトウェア開発とその他の領域」の話でしたが、もちろんソフトウェア開発の中でも同じことが言えます。わかりやすくするために極端な例を出しますが、Backend のレベルが 10 だけど他の領域はレベル 0 というエンジニア、一方で Backend のレベルは 10 で Frontend や Infrastrcure もレベル 2~3 の Backend エンジニアを対比したときに、業務の質が変わってくることは言うまでもありません。

教育経済学に照らしてみても、40 年前は「解法を教えること」が能力向上に効果があったそうですが、当時の産業が現代に比べてずっと単純だったからであり、様々なことが複雑化している現代では求められる能力が大きく変化しています。より幅広い知識を持って応用的に判断することが求められるのでしょう。

コンサル一年目が学ぶこと

最後は急に実践的な書籍です。「コンサル一年目」という枕詞はありますが、いわゆる仕事術の粋を集めた良書で、あらゆる業界や職種に通ずる普遍的な内容です。「相手の期待値を把握し超える」「時間をかけずに及第点を出す」「事実と解釈とアクションを区別する」等、感覚で仕事をしないためのプラクティスが詰まっています。

皆さんの参考になれば幸いです。キャリアのお話もお待ちしていますので、是非 TechTrain からご応募ください!

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