• 過去から積み重ねてきたYamaneさん流 EMのコミュニケーション術を公開!

過去から積み重ねてきたYamaneさん流 EMのコミュニケーション術を公開!

2024.12.03読了目安: 8
メンターインタビュー
過去から積み重ねてきたYamaneさん流 EMのコミュニケーション術を公開!

この記事に登場するメンター

今回は、新たにメンターに就任したShota Yamaneさんにインタビューさせていただきました。バンドマンからキャリアをスタートさせたYamaneさんの今までのキャリアや、即座に人の心を掴むコミュニケーション術に迫ります!

ご経歴を教えてください

もともと音楽が好きで、音楽の専門学校に通っていました。卒業後もバンド活動に没頭していて、実はインディーズデビューしてCDを発売した経験もあります。並行して居酒屋でアルバイトもしていて、社員並みにがっつり働いていたこともあり正社員にならないかと誘ってもらったのですが、年齢を重ねた時、体力的に厳しいかもしれないなと考え、他業界での就職を模索しました。2006、7年当時は、IT人材の話題が出だした時で、「IT業界いいかも!」と思い、未経験OKのSIer求人に応募したのがエンジニアキャリアのスタートになります。

1社目のSIerでは客先常駐でエンジニアのいろはをみっちり鍛えていただき、エンジニアとしての基礎力がついたと思います。

2社目に、SHOPLISTで有名なクルーズ株式会社に転職しました。その頃はちょうどソーシャルゲーム急成長期だったので、1年ほどゲーム開発に携わり、その後、技術統括部にて技術面全般を横断的に支援。

BtoCだけでなく、BtoB、BtoBtoEの領域を持ち、さらに普段利用している馴染みのあるプロダクトで開発を行いたいと思い、アルバイトで培った飲食業のドメイン知識を活かし株式会社ぐるなびに転職しました。

4~5年ほど経ち、ちょうど35歳を迎える頃、「もう一度新しい環境でチャレンジしたい」と思いエムスリーキャリア株式会社に転職。フロントエンド・バックエンド・AWSを担うフルスタックエンジニアとして開発に携わり、退職前1年ほどはリードエンジニアとして新規事業開発をしていました。そこで仲良くなったメンバーに紹介してもらった、株式会社Smart相談室に現在は在籍中です。

バンド活動を始め、様々なご経験をされてきたんですね!

バンドマン出身は、エンジニアの中では珍しい経歴だと思います。

全く異なる職種だったので多少不安はありましたが、やってみると意外とハマっていき、未経験で業界に入ることが出来たのは幸運でした。エンジニアになったばかりの当時を振り返ってみると、SIerやSESは超ハードな案件に入る可能性もあったと思いますが、そのような案件に入らないように上手くやり過ごしてきました(笑)。また、ぐるなび、エムスリーキャリア、株式会社Smart相談室ではサービスのコアな部分に携わることが出来たので、非常にいいキャリアを積ませてもらえたと思っています。

ハード過ぎる案件をうまく避けてきたり、コアなプロジェクトに入ることが出来たのは、もしかしたらバンド活動やアルバイト経験で培ったコミュニケーション力が活かされているのかもしれません。

どのようにコミュニケーション力を培ってきましたか?

音楽活動をしていた10代後半~20代前半はかなり尖っていて、コミュニケーションを全く意識していませんでした。テクニックを伸ばせば上に行けると思って自分の殻に閉じこもり、「やりたいことをやっていくんだ」と、こだわりをもって一人でもくもくと作業をしていました。

変化したきっかけは、「バンドで生きていこう」と思っていた矢先、ツアーでのCD売り上げを事務所の社長に持ち逃げされたという出来事でした。今後どう生きていくか模索し悩みながらも行動した経験が、自分のマインドを変えたと思います。

目の前のアルバイトに今まで以上に励み、バイトメンバーのマネジメントをする機会に恵まれたことで異なる価値観の人たちと向き合い協力していく術を学びました。新バンド結成に向けた活動でも、相手に合わせたコミュニケーションから避けては通れませんでした。これらの経験が、いい意味で自分のこだわりを拭い去ってくれたと思います。自分のこだわりがなくなったことが、いろんな方との良いコミュニケーションに繋がり、転職先の新しい環境に早く馴染むことができる秘訣になっています。

そして今では、”技術は手段である”という考えのもとプロダクト開発にあたっているので、自分の”こうしたい”という想いに固執せず、”プロダクトをいかに良くしていくか”に軸足を置き、いろんな方と気持ちのいいコミュニケーションを取るように心掛けています。

新しい環境に入ったとき、どんなことを意識していますか?

新しい環境では、信頼関係構築が最も重要だと捉えているため、大きく3点意識していることがあります。

1点目は、相手のいいところを見つけて自分が相手に壁を作らないことです。これは、新しい環境に限らず、コミュニケーションをとる時に必ず意識していることです。誰しも相性が合わない人は必ずいると思います。しかし仕事なので避けて通ることはできません。お互いに気持ちよくコミュニケーションがとれるよう、技術も人間性も含め相手のいいところを見つけるように意識しています。いいところを見つけると、自分が相手に抵抗がなくなりますし、相手も自分に壁を感じにくくなると思っています。

2点目は、実績・成果を早く出すことです。新しい環境に入って早い段階で実績を上げていくためには、落ちているボールを我先に拾っていくことや、エラーの障害対応を積極的にやることが近道です。そういった動きを繰り返していくうちに、プロダクト自体への理解を深めることができたり、コードを書き換えるのに細心の注意を払わないといけない部分を知ることもできて、次の成果へ繋がります。加えて、エラー処理の際にテックリードなどとのコミュニケーション頻度が増えるため、自分の成果を早く知ってもらう機会に繋がるので、いいこと尽くしです。

3点目は、ステークホルダーとの接触頻度を高めて、良好な関係を構築することです。ここでお話しするステークホルダーとは、上司、同僚、ビジネスサイド、経営陣といった様々なレイヤーの方を指します。まずは同期や同僚など距離が近い人との信頼関係を築き、その後、先輩、上司、経営陣と少しずつ関係を広げていくのがおすすめです。

具体的な経験をひとつ挙げると、Webディレクター(今でいうPdMに近いポジション)をしている時、自分よりひとつふたつ上のレイヤーの方と接する機会を増やすことで、自分の仕事への姿勢を認知してもらったり、一緒に仕事をすることになった時は丁寧に進捗を報告をするなど、仕事での実績を積み重ねながら信頼関係を築いていきました。

また賛否両論あると思いますが、自分はお酒を飲むことが好きなので、飲み会があればなるべく参加しています。職種問わずいろいろな方と接点を持つメリットもあるため、機会があれば参加してみるのもいいと思います。

1点目、2点目ができてはじめて真の信頼関係に繋がると思うので、相手のいいところを見るようにし、実績をなるべく早く出すことをしっかり意識することで、新しい環境下で良好な信頼関係が築けると考えています。

EMとしてビジネスサイドの方と話すこともあると思いますが、その際に心がけていることはありますか?

そういったシチュエーションで心がけているのは、技術的な用語を使わないことです。社内の人だから伝わるだろうと過信せず、サービス設計など社内事情を知らない人に説明するような内容にまでかみ砕くよう意識しています。

逆にエンジニア同士で話すときは、ガチガチの技術用語を使います。相手の職種や知識量によって使い分けができることが、ビジネスサイドとエンジニアサイドの橋渡しをする上で非常に重要になります。相手が誰であろうと、相手の理解度に合わせた言葉選びや伝え方を気遣うことが気持ち良いコミュニケーションにつながると思います。

現在はEngineering ManegerというポジションなのでCEOと話す機会も多く、役員の考えを現場エンジニアに伝えることもあります。言葉をそのまま転用すると伝わりにくいこともあるため、現場エンジニアが腑に落ちるであろうところまで噛み砕いた表現にすることを心掛けています。

TechTrainメンターへの想いを聞かせてください!

自分は、理系の大学に行ったわけでも情報系の専門学校に行ったわけでもなく、未経験でエンジニアになりました。研修はあったものの、いざ実務に入ると技術的な難易度が一気に上がり、目の前にクライアントがいるプレッシャーの中でやらなければならない苦労がありました。

これからエンジニアを目指す方は昔の自分に近い境遇だと思います。技術で躓くのは精神的に辛くなると思うので、そうならないようサポートしていきたいなと思っています。

最後に、TechTrainユーザーへ一言お願いします!

Ruby on Rails、PHPは開発で使ってきたので、技術的な質問にも答えられると思います。ぜひ頼っていただければ幸いです。これまでお話してきたように、未経験入社や転職を4回経験しているので、エージェントの頼り方や求人管理方法もお伝えできます。さらに、現在採用業務も行っているので、キャリアの考え方や方向性に関する相談も大歓迎です。面談でお話できるのを楽しみにしています。


Shota Yamaneさん、ありがとうございました!技術相談で余った時間でキャリア相談を、キャリア相談で余った時間で技術面接のアドバイスをしていただけるので、濃厚な面談になること間違いなし!

TechTrainでは今回インタビューに答えて頂いたYamaneさんをはじめとして、140名以上のメンターから無料で1on1メンタリングが受けられます。サイドメニューの「面談予約」からぜひメンタリングの予約をしてみてください。