ChatGPT、ちょっと使ってみたけど、それっきり──そんな人、多いのでは? でも今、生成AIの進化は予想を超えるスピード。知らないままでは、気づかないうちに“使えるはずの武器”を取りこぼしてしまうかもしれません。
2025年5月に『DeepSeek革命』を出版したNaganoRikuさんに、執筆の舞台裏と、AIとどう付き合っていくのが良いかを伺います。
AIは待ってくれない。1ヶ月で書き上げた『DeepSeek革命』
これまでWeb開発やプロダクト設計など幅広く関わってきましたが、最近は生成AIを活用する機会が増えています。ChatGPTは広く知られていますが、「少し触っただけ」という人も多く、DeepSeekの存在を知らない人も少なくありません。実はそれ、意外なチャンスを逃しているかもしれません。だからこそ、最新のAI事情や活用法をわかりやすく伝える必要性を感じました。
そんな中、出版社から声をかけられ、『DeepSeek革命―オープンソースAIが世界を変える』の執筆に挑戦。以前からやりたかったので、迷わず引き受けることに。「今伝えなければ意味がない」という思いから、勢いで一気に書き上げました。1日遅れるとAIの進化に置いていかれる気がして。通常半年の出版スケジュールを大幅短縮し、原稿を1ヶ月で完成。校閲も急ピッチで進め、全体で約1ヶ月半。スピード勝負が一番の苦労でしたね。
壁打ち相手はAI。質も効率も引き上げてくれる相棒に
初めての書籍で「どう構成するか」「どんな表現なら伝わるか」に悩みました。技術的テーマゆえ専門用語や複雑な内容が多く、注釈の配置や章のつながりにも気を使い、技術者視点と一般読者の読みやすさのバランスが難しかったです。そんな時、頼りになったのがAIでした。ChatGPTやDeepSeekに「伝わっているかな?」と不安な時に質問すると、本当に心強い“相棒”になってくれたんです。また、何十ページも検索するより必要な情報をまとめて教えてくれるので、「調べる時間がかかる」という悩みも減りました。
疑問が出たらまずAIに聞く。これだけでも効率はかなり変わりますし、プロンプトを試行錯誤することもすごく大事だと実感しました。 「こう聞けばもっといい答えが返ってくるかも」と探る中で、自分の考えも整理されていく感覚がありました。
本を書いたら世界が変わった。技術発信が生んだ“次の一歩”
書籍を出してから、今まで接点のなかった方と話す機会がぐっと増えました。「DeepSeekってニュースで見かけたけど、何ができるのかわからない」「どう組み込めばいい?」といった相談も増えて、思いがけない広がりを感じています。
もともとモノづくりが好きでしたが、書籍という形で発信することで、これまで届かなかった人たちにも声が届くように。活動の幅が広がると、こんな形で反響があるんだなと実感しています。セミナーや勉強会の参加者も少しずつ増えて、実は今、2冊目の出版も進行中です。発信してみないと何が返ってくるかはわからない。でも、技術記事やブログといったアウトプットが誰かの役に立つこともあるし、「参考になりました」と声をもらえることもあります。社内のSlackでも立派なアウトプットです。
「出して大丈夫かな」と迷う気持ちもありますよね。でも、つまずいたことや工夫したことを残しておくと、それが誰かの参考になるかもしれません。小さな一歩でも、発信することで理解も深まり、技術者としての視野もきっと広がっていきます。
ChatGPTとDeepSeek、どう違う?生成AIの使い分け術
書籍では、ChatGPTとDeepSeekの違いを詳しく解説しています。たとえば、ChatGPTは英語に強く、自然な言い回しや幅広い知識を活かして、バランスの良い回答を返してくれます。一方、DeepSeekは「えっ、そんなことまでわかるの?」と驚くような、日本や中国などのアジア圏の情報に強い場面もあります。
ただしこれはあくまで「いま現在」の印象。AIは日々進化しているので、どちらか一方に決めるのではなく、使いたい目的や場面に応じてうまく使い分けるのがポイントです。
『DeepSeek革命』は全8章を通して、AIをうまく活用するための考え方をわかりやすく紹介しています。第3・4章では特に、ChatGPTとDeepSeekの違いや、AIが直面する「文化や背景の壁」についても触れているので、「生成AIを使いこなしたい」と思っている方にはぴったりの内容です。気になるところから読んでみてください。
ChatGPTとDeepSeek、どう選ぶ?技術的な視点から考える生成AI
AIを料理に例えると、ChatGPTは「おいしい料理だけを出すシェフ」、DeepSeekは「料理とレシピも教えてくれるシェフ」です。DeepSeekは中身(AIモデル)が公開されていて、自分で試したりカスタマイズしたりできるのが特徴。実際、僕も社内チャットボットにセキュリティ要件の兼ね合いで、一部DeepSeekを使ったことがあります。
とはいえ、「結局どっちを選べばいいの?」と思う方も多いはず。そこで、主な違いをパッと見で整理してみました!この違いを知っておくだけでも、ぐっと使い分けやすくなります。
観点 | ChatGPT(クローズ型) | DeepSeek(オープン型) |
モデルの公開性 | 非公開 | 公開(自由に検証・活用可能) |
利用方法 | ブラウザ/クラウドで即使用 | 環境構築が必要(ローカル利用も可) |
セキュリティ | 入力はクラウド処理 | ローカル動作で閉じた環境を保てる |
カスタマイズ性 | 限定的(プロンプト調整中心) | 高い(モデル改変・チューニングも) |
向いている用途 | すぐ使いたい・手軽さ重視 | 内部要件や独自ニーズに応じたいとき |
大事なのは、「どっちがすごいか」ではなく、「どんな場面でどちらが合うか」という視点。目的や状況に応じて使い分けることで、AIとの付き合い方もずっと柔軟になります。
まずは触って試す。NaganoRiku流AIの使い倒し方
AIも他の技術と同じで、まずは試してみることが大事です。やってみて悩み、調べる。この繰り返しが使いこなす力になります。
最近は、複数のAIモデルを組み合わせて精度を高める方法にも注目されています。すでにChatGPTを使っているなら、同じプロンプトでDeepSeekなど他のモデルも試してみると、アウトプットの違いが見えて面白いですよ。こうして情報を集めて実際に試しながら、自分なりの判断軸を育てていくことが、これからますます重要になっていくと感じています。
今後は、日本語特有のひらがな・カタカナ・漢字の構造を活かしたAI活用も広がるはずで、「サカナAI」のような日本語に強い生成AIも期待しています。新しいものが出てきたら、まず試す。その経験から、自分なりの判断軸や付き合い方が少しずつ見えてくるかもしれません。
インタビュー、ありがとうございました!AIとの付き合い方に“正解”はありません。でも、「まず試してみる」「誰かと共有してみる」そんな小さな一歩から、見える世界は大きく変わってくるのかもしれません。
この記事が、AIとの関わり方を考えるヒントになれば嬉しいです。詳しく知りたい方は、ぜひ『DeepSeek革命』も手に取ってみてくださいね!
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