「ゼロから全部、自分で」。unotoviveさんが語る、一人目デザイナーのリアル

2025.07.10読了目安: 5
メンターインタビュー
「ゼロから全部、自分で」。unotoviveさんが語る、一人目デザイナーのリアル

フロントエンドエンジニアとしてキャリアをスタートしたunotoviveさんが、なぜ一人目デザイナーという立場を選んだのか?「全部自分でやる」ことに向き合う覚悟と、その中で得た手応えを語ってもらいました。

「ものづくりが好き」が、すべてのはじまり

いまは一人目デザイナーとして働いていますが、実は、最初からデザインを専業にするつもりはありませんでした。新卒で入社したゆめみでは、内定者アルバイトの頃からフロントエンドエンジニアとして開発に携わっていて、当時の自分の肩書きは“エンジニア”だったんです。そんな自分がデザインに興味を持つようになったのは、UIを実装するなかで、「その前段にあるデザインも自分でできた方が、もっといいものが作れるのでは?」と思ったことがきっかけでした。

僕にとっての原点は、ずっと「プロダクトをつくりたい」っていう気持ちなんですよね。コードを書くのが好きというより、“ものづくり”という行為そのものに惹かれるという感覚の方が強いです。

将来的にはエンジニアリングもデザインもどちらも担える存在になりたいと考えていたので、UIを中心に未経験だったデザインのスキルを伸ばそうと、デザインチームへの異動を決めました。そこからはUIデザインの経験を積みつつ、デザインエンジニアリングのチーム立ち上げにも関わり、両軸のキャリアの土台を築いていきました。

すべては「ゼロ」から。チームを育てるデザインを担う責任

そんな中、現在所属するニーリーから、副業を経てデザイナーとしてジョインしないかという声がかかりました。  最初は、「自分のアウトプットが、そのまま会社のデザイン品質の上限になる」ということへの不安の方が大きかったのを覚えています。

当時は、デザインエンジニアリングを突き詰めたいという思いもありましたが、ニーリーが求めていたのは“デザイナーから事業のトップラインを伸ばすことができる人”というフェーズであることも理解していました。でも、その環境だからこそ、“プロダクト/文化づくり”に一から関われる。そう感じたことが、決断の後押しになりました。

ゼロからの入社ではなかったため大きなギャップはありませんでしたが、デザインに関する土壌が何もない状態からのスタートは、やはり大変でした。 

アウトプットも、チームも、一からつくる必要がある中で、最初特に大事にしているのは“属人化を防ぐ仕組みやルール”を整えることでした。デザインシステムと呼ばれるような、色や角丸などを“トークン”として一元管理し、FigmaのたComponent機能やVariablesを活用し再利用できるよう整える──といった具合に、使いやすく・間違えにくいデザインのルールや仕組みを目指しました。

UIを超えて、事業そのものをデザインする

また、もうひとつ大変なことは、一人で会社に関する全てのデザインを担う必要があるということ。デザインする対象としては、今まで経験してきたプロダクトのデザインに留まらず、SNSやブログ関連の画像、チラシなどの広報素材や、外部向けの資料など、グラフィックデザインや広義のコミュニケーションデザインなども含まれます。経験がない分野でのデザインは大変ですが、同時に、事業全体を見据えた高い視座でデザインを考える貴重な機会にやりがいも感じています。よりプロダクトの魅力が伝わるデザインがあれば、事業全体の成長にもつながっていくことを日々実感しています。

「なぜ?」を考え抜く。それが、すべての仕事に通じる力に

経験のない分野にも手を伸ばしていますが、その中でひとつ大事にしている言葉があります。それは、デザインを学び始めた頃に尊敬している先輩からもらった「なんでそれがそうなっているのか説明できなきゃ、それはデザインじゃない」という言葉です。

例えば、UIであれば、ボタンひとつとっても「なぜ角丸なのか?」「なぜ4pxなのか?」「なぜその色なのか?」など、全て理由を説明できる状態にするということです。自分がする仕事全てそうだと思っていて、常に「使う人にとって本当にいいものは何か?」を考えています。もし、迷ったときは、説明するための根拠を得るために、UI(画面の見た目や操作性)なら類似サービスを調べますし、UX(ユーザー体験)ならユーザーにヒアリングを行う。チームづくりなら関係者に話を聞く。とにかく納得できる理由を探して説明をできるようにしておくんです。

一人目という選択肢を選ぶときに考え抜いてほしい「なぜ?」

一人目デザイナーになるという経験は、必ずしも「目指してなる」ものではないかもしれません。自分自身も、“タイミングとやりたい事のマッチがあったので選んだ”という側面が大きかったです。

ただ、もし、少しでも一人目デザイナーという選択肢を考えている人がいるのなら「なぜ、一人目デザイナーになりたいのか?」をよく考えてみてほしいなと思います。

とても広い経験を積むことができる反面、誰にでもおすすめできるというものでもないというのが本音です。ただ、もし、この世界に飛び込むか迷っている方がいるのであれば、「なぜ、一人目デザイナーなのか?」という問いにとことん向き合ってみてください。

一人目には、一人目のやりがいがあります。でも、もしかしたら、「なぜ」の理由は、他のポジションでも得られる可能性もあるかもしれません。だからこそ、「何をつくりたいのか?どう働きたいのか?」を立ち止まって考えてみてください。そのうえで、一人目デザイナーとして歩む理由が自分の中にあるなら、ぜひこの選択肢に一歩踏み出してみてください。


「なぜ一人目デザイナーになりたいのか?」今回はデザイナーでしたが、エンジニア、その他の職種でも、初期のフェーズには必ず一人目〇〇というポジションはありますよね。

あなたがもし、“最初の一人”としての挑戦に迷っているなら、まずは一歩踏み出して、現場で向き合っている人の声を聞いてみてください。

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