フィードバックを受けた時、「そんな言い方しなくても…」「こんなに頑張っているのに…」、そんな感情を抱いたことはありませんか?
もしかしたら、少しだけ受け取り方を変えるだけで、人との関わり方や仕事への向き合い方が、大きく変わるかもしれません。マネージャーとして、そして今再びエンジニアとして歩むOsamuさんの実体験から、そのヒントを探ります。
フィードバックを「成長の種」に変える受け止め方
「フィードバックをもらったけど、なんだかモヤモヤする」。そんな経験はありませんか?もちろん人と人同士なので、言葉尻や伝え方によって感情が動くのは当たり前のことです。ただ、そのフィードバックをしてくれた人は「自分のために時間をかけて伝えてくれた」という事実があります。まずは、そのエネルギーを自分のために使ってくれたこと自体に感謝をしてみると、少しだけ素直に言葉を受け取れるようになれるはずです。
とはいえ、私自身も最初からそう思えたわけではありません。若手の頃は「なんでそんなこと言われるの?」「こんなに頑張ってるのに…」と、落ち込んだことも何度もありました。そんな私が、今のように考えられるようになった背景には、同僚間で行う360°評価で、丁寧に言語化してくれたフィードバックを受け取った経験があります。それは、仮説を立てて「こうした方がいいのでは」と見える形で示してくれ、自分よりも自分のことをわかっていると感じるような丁寧なフィードバックでした。そこまでしてくれた時間と労力に、正直グッときましたね。それ以来、どんな内容でも一度真摯に受け止めるようにしています。それが、どんなフィードバックも「成長の種」に変える第一歩です。
次のアクションに繋げることが成長のチャンスに
受け止めることができたら次の一歩を踏み出します。それは、フィードバックを受けただけで終わらず、自分から積極的に動くことです。
たとえば「ここはこう理解したけど合ってる?」と確認したり、「こういう課題を見つけたので、一緒に考えたい」と巻き込みを図ったりする。大切なのは、次の具体的なアクションに繋げることです。フィードバックを自分ごと化した先にこそ成長のチャンスが待っています。
私自身も、わからない点や納得できないことがあれば、すぐにフィードバックをくれた人に質問しに行きます。ほとんどの場合、丁寧に説明してくれるし、むしろ「もっとフィードバックをほしい」と積極的に関わろうとする人を、邪険に扱う人はまずいません。こうしたやりとりを通じて、課題を深掘りし、次の行動につなげることができます。フィードバックを受け止められたら、今度は「ここはこう理解したけど合ってますか?」や「一緒に考えてほしいです」と伝えて、アクションを決めるための情報を、できるだけ多く集めていくことで次のチャンスが広がっていきます。フィードバックは、あくまで成長のきっかけ。次のアクションを決めるのは自分自身です。
一方通行で終わらせない、“対話”から得られる新しい視点
壁打ち相談やレビュー依頼、メンターとの面談などは、一方的に教えを請う場ではなく、「対話」を通じて学びを深めるチャンスです。
まず、意外と大事なのは事前に「どこまで調べて、どこが分からない」かを明確にすることです。その境界を整理して話すだけで、対話の質がぐっと上がります。そして、そこから一緒に調べていく過程にこそ、大きな学びがあります。
- 相手はどのように情報を探し、整理するのか?
- どの点に着目して、問題の核心に迫っていくのか?
相談した相手の調べ方や思考の流れを間近で見られること自体が、貴重な機会です。ここで意識して欲しいのが、答えをもらって終わらせないこと。面談中に「こう理解しましたが、合ってますか?」と確認することで、理解が深まります。こうした質問を挟むことでどれくらい理解しているかが相手にも伝わるので、より学びに繋がる時間になっていくはずです。
特にTechTrainの面談のような、限られた時間で的確なフィードバックをもらいたいときには、その前の「準備」が大きな差になります。ぜひ「こう考えたけど、ここで詰まっている」と整理してから臨んでみてください。また、面談中も「今の理解で合ってますか?」と対話することで情報の質を高め、学びの幅を広げてくれますよ。
学びを最大化する、フィードバックを受けるスキル「コーチャビリティ」
今までたくさんのフィードバックを受けてきた中で、「なんでこの言葉は素直に受け入れられないんだろう?」と内省する時期がありました。その時に初めて、受け取るスキルに「コーチャビリティ (Coachability)」という名前があることを知りました。「コーチャビリティ」とは「フィードバックを受け入れ、成長に繋げる能力」で、意識と訓練によって誰でも習得できる後天的なスキルです。
まさに、今まで話してきた、
- まず一度、真摯に受け止める
- 主体的に動き、次のアクションに繋げる
- 対話を通じて学びを深める
この一連のプロセスを実践するための土台となる考え方です。
もちろん、フィードバックをする側の伝え方やリスペクトの姿勢は大切な技術です。ただ、それをどう受け止め、学びに変えていくかは、受け取る側の意識や姿勢に成長の幅は大きく左右されることも事実です。コーチャビリティはまさに、その「受け取る力」を磨くための視点です。たとえば、どんなフィードバックも大きく成長する種と捉えて「今の言葉、どう活かせる?」と問いかける視点を持つだけで、より良い未来へ少しずつ変わっていくかもしれませんよ。
Osamuさん、インタビューありがとうございました!
「耳が痛いけれど、ありがたい。」そんなフィードバックに、少しだけ勇気を出して向き合ってみませんか?それは、あなたの成長の伸びしろを示してくれているサインです。
まずは一度、言葉に向き合ってみましょう。受け止め方と動き方を少し変えるだけで、見える景色がきっと変わっていきます。
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