• 『自分を語れる』が勝敗を分ける! 転職で後悔しないための準備と考え方

『自分を語れる』が勝敗を分ける! 転職で後悔しないための準備と考え方

2025.03.13読了目安: 9
メンターインタビュー
『自分を語れる』が勝敗を分ける! 転職で後悔しないための準備と考え方

この記事に登場するメンター

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mrtry

株式会社JMDC

JavaScript, Kotlin, Java, Firebase, TypeScript, React Native

今回は、モバイルアプリエンジニア・スクラムマスターとしてご活躍されるmrtryさんのインタビューです。20代の間に3社を経験し、現在は自分にマッチする企業に出会えたmrtryさんの実際に経験した苦労から今に至るまでを聞いていきます。

ご経歴を教えてください

現在は株式会社JMDCでモバイル領域を専門とするエンジニアマネージャー・スクラムマスターとしてヘルスデータプラットフォームの開発・事業推進をしています。

それまでは地元の高専に7年在学して卒業。新卒でエンジニアとしてとあるオーディオブックコンテンツの会社に入社しました。その会社は、ずっと好きだった本の音声コンテンツを扱う会社。事業内容に興味があったこと、そして同郷だったCTOとたまたま高専在学中に接点をもったことで、よりその志望度が高まり、入社を決めました。その会社では、PHPでのバックエンド開発とモバイルの開発に携わりました。2年経って退職し、少し期間を空けてからオンラインでフォトブックや年賀状を作るサービスを展開する会社へ転職しました。そこでは、フォトブックのAndroidアプリを開発するエンジニアとして機能追加の開発を担当。その後、現在在籍している株式会社JMDCに転職しました。

今までの会社を決めるタイミングで、私が大事にしていたポイントが3つあります。「給与面が満足できるか」「スキルアップができそうか」「事業内容を面白いと思えるか」です。この大事にしたいポイントは人によって選ぶポイントは異なると思いますし、全てを満たすか?というより、この3つのバランスをどう満たすかだと思います。また、入社時はマッチしていると思っても、キャリアを積む中でマッチ度は変化していくものです。この後お話しをしていきますが、どの会社も入社時点では3つにマッチしていましたが、キャリアを積む中で環境が変わり、この軸に対して違和感を感じた時に転職を決意しています。私の経験談を元に、皆さんのこれからのキャリアを歩むヒントを見つけてもらえたら嬉しいです。

初めての転職活動について聞かせてください

まずは転職活動のきっかけからお話しします。元々提供しているコンテンツが好きで入社をしたので、「事業内容を面白いと思えるか」については満たしていました。また、「スキルアップができそうか」については、新卒でまだ実務経験がそこまでなかったため、どこに入社しても身につくと考えておりあまりこの時には重要視していませんでした。「給与面が満足できるか」についても新卒だったこともあり将来的な期待値も鑑み納得しており、総合的にみて3つの軸とマッチしていると感じていました。ただ、モバイルアプリ開発に携わる中で、この分野を自分の専門領域として伸ばしていきたいと感じるようになりました。より高度な知識を得るためには、経験豊富なエンジニアのもとで学ぶことが重要だと考え、次の成長のステップとして転職を決意。

転職活動の第一歩として、まずは会社を辞めました。(これは本当におすすめしません。笑)転職先を決めずに辞めてしまったため、とにかく時間との勝負。動き出しとして、X(当時のTwitter)にブログの退職エントリーを投稿することにしました。加えて、当時あまり数の多くなかったAndroidとReact Nativeの経験を打ち出したところ、複数のDMをもらうことができました。エンジニアとして転職するためには自分の経験やスキルをしっかり言語化することが大事です。その中で市況感や自分のアピールポイントの中でどれを大きく前に出すかを考えることで、より多くの企業に出会うことができると感じます。最終的に、13社と面談し、5社の選考を経て2社目の会社に入社を決めました。

この転職活動の一番の失敗を挙げるとすると、転職先を決めずに退社してしまったこと。毎日貯金がなくなっていく恐怖を感じながら家計をやりくりすることに苦労したし、預金残高が気になり精神衛生上よくありませんでした。

2社目のマッチ度合い、そして2回目の転職活動はどうでしたか?

まず、2社目の会社で最も期待していたことは、3つのうちの「スキルアップができそうか」でした。その理由は、ここから先のキャリアをモバイルアプリエンジニアとして頑張りたいと思っていたことが関係しています。これまで、Androidエンジニアが1人の環境で、本当にこれで合っているのかという不安な気持ちを抱いて業務に当たっていました。そのため、2社目を選ぶにあたり、自分より知識も経験も豊富なロールモデルとなるAndroidエンジニアが在籍していて、今までにない学びの機会があるという点が一番マッチ度に影響していたと思います。給与に関しては、転職のタイミングということもあり希望を満たしていました。事業内容は、いいサービスだなと共感していたので、全体的にマッチしている感覚があり入社を決めました。

入社後は、期待通り、新しいことにも挑戦できて成長を実感することができましたが、ある日、師匠が退社することに。業務を引き継ぎ、必死にもがいたおかげである程度の知識がついた感覚と新しいチャレンジがあまりない事業のフェーズからやり切った感覚に、満足している自分がいることに気が付きました。

転職活動らしい活動はしていなかったのですが、このタイミングで、自分の希望年収を提示した上で企業からスカウトを受けられる転職サービスを利用し、希望する年収が実現可能ラインかどうかを確認をしていました。また、昔から興味のあったヘルスケアの事業に関わりたいな〜という気持ちが強くなり発信したところ、たまにチャットにリアクションをくれていた2社目の会社のOBからAndroidエンジニアとしてJMDCへのお誘いを受けリファラルで選考をすることになりました。

3社目のマッチ度は、いかがでしたか?

今までの「事業内容を面白いと思えるか」については、今まで、toCで自分が触って楽しそうなサービスかどうか?の観点で選んでいましたが、私自身、健康オタク(笑)なので、現在携わっているヘルスケア事業というのは自分の興味関心のど真ん中なんです。そして、ずっと興味があったマネジメントに未経験でも手を上げることを積極的に受け入れてくれる環境だという点で「スキルアップができそうか」も実現できそうだと思い、入社をすることに決めました。

現在、健康に関心が高い分、日々新しい発見がたくさんあり熱量高くプロダクトに向き合うことができています。また、元々、入社時はアプリを作るチームの所属は自分1人でしたが、今はメンバーが徐々に増えてきていて、実際にマネジメントに携わっています。

複数のポジションの異なるメンバーのいるチームでのマネジメントの大変なところは、調整などのコミュニケーション。ただ、会社という複数の人が集まってものをつくるためには、その調整が必要不可欠です。私は、ものづくりも人と人のコミュニケーションについても興味があるので、将来的にはものづくりを組織で円滑に進めるための「いい感じに調整できる」スキルを身につけたいですし、そういった調整力を身につけるのにとてもいい環境に身を置いていると日々感じています。

転職活動を失敗しないために準備しておいた方がいいことはありますか?

やっぱり、人に自分のことをちゃんと説明するための準備が重要だと思います。方法は色々ありますが、私がやってきた例でいえば退職エントリーブログやXの発信です。登壇経験なども良いと思います。さらに、このアウトプットを選考の際に書類に添えることで、自分がどういう考えをしていて、どういう経験をしてきたのかなど履歴書では伝えきれないことを知ってもらえ、面接の中で深い質問をしてもらえる確率が上がります。それだけではなく、自分がいいと思っている会社でも、実はマッチしていないのではということに相手側が気づいてくれる可能性もあります。2社目と3社目は会社側から声をかけてもらえ、自分から探すことなく採用担当者がわざわざ探しにきてくれたのは本当にありがたいことだと感じたので、「自分はこういう人ですよ」という発信は転職をする上で強い武器になりうると思います。

もちろん、ただアウトプットをすれば良いということではありません。先ほど話した通り、相手に伝えるためのものなので、私がアウトプットする上で意識しているポイントは、中学生に伝えても理解できる表現にすることです。決して難しい横文字は使わず、前提知識がない人が読める文章にしています。専門用語や横文字は、分かったつもりで分かっていないことがよくあり、そのような語彙を使ってしまうと自分の意図を正確に伝えることができなくなってしまいます。読み手が何も知らない状態を想定して情報発信をすることで、自身の細かい認識確認ができますし、丁寧に伝えることができる人だと思ってもらうこともできるのではと思います。

ここまで読んでくれた人へ、ひとこと

私はアウトプット作業を通して自分とはどういう人なのかを知ることが比較的得意ではありますが、多くの人は自分一人で自分のことを知ることは難しいと思います。私を含めTechTrainのメンターはいろんな経験をしてきた人が多いので、壁打ち相手にもってこいだと思います。一人で悩まず、ぜひ相談しにきてください。

また、無職の転職活動は絶対やめた方がいい!と声を大にして伝えたいです。本当にきつかったので。無理をし過ぎる前に環境を変えることは大事ですが、今思えば、もっと早めから転職の準備をしておけばよかったと思います。決して転職をおすすめしているわけではありませんが、いざという時に転職できる準備をしておきたいならば、少しもやもやするなと思った時が始め時かもしれません。転職活動をしていると伝えてもマイナスに受け取られることはほぼありませんし、カジュアルに話を聞きにいくのはおすすめです。社外を見ると意外と社内の良さに気がつくこともありますしね。

転職活動の相談、そしてAndroidやReact Nativeについてのご相談はお気軽にどうぞ〜!


ありがとうございました!

転職が当たり前になっている今の時代、いつ転職の転機が訪れるのか、その時にちゃんと転職できるのか不安な方も多いのではないでしょうか。mrtryさんの経験談は転職成功のヒントがたくさん詰まっていますのでぜひ参考にしていただき、悩んだ時は相談してみてくださいね。

TechTrainでは今回インタビューに答えて頂いたmrtryさんをはじめとして、150名以上のメンターから無料で1on1メンタリングが受けられます。サイドメニューの「面談予約」からぜひメンタリングの予約をしてみてください!

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