Yosuke Furukawaさんが語る。技術の「裏側」を追い続ける探究心

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エンジニアインタビュー
Yosuke Furukawaさんが語る。技術の「裏側」を追い続ける探究心

前回の記事に続き、Vue Fes Japan 2026のパネルディスカッション登壇者のひとり、Japan Node.js Association代表理事・Yosuke Furukawa(@yosuke_Furukawa)さん。

インタビューを通して感じたFurukawaさんへの印象は、物事の原点まで遡らずにいられない方。そんなFurukawaさんがコミュニティ活動を続ける理由は、「技術そのものにもっと面白みを感じてほしいから」だと話しています。その背景を知ってからVue Fes Japan 2026のパネルディスカッションに参加すると、これまでとは違う視点が見つかるかもしれません。

「中身がどうなっているのか?」気になる。時計を分解して裏側を探った幼少期の原体験。

両親がゲーム会社で働いていて、新しいゲームやパッケージ包装前の基盤剥き出し状態のゲームなどが身近にある環境だったというところも大きいかなと思います。ゲームの基板に触れたり、時計を分解したり、身の回りにあるものの「中身がどうなっているのか?」への興味が、気づけばそこにありました。

そんな環境と気質があり、情報系の進路を選択しました。大学院では、画像処理・画像検索の研究をしていて、当時流行していた検索エンジンの裏側を追いながら、自分でも実装まで試みました。

その感覚は、今も変わっていない。AIひとつ取っても、「中がどうなってんのかな」が気になる。使い方より先に、論文を読んでその原点を辿っていく。そうやって技術の源流まで探究するのが好きなんです。

その過程で、これとこれがこういう風に繋がってるんだな、と知識の点と点を線で繋げていく。そういう感覚が、ずっと自分の原動力になっています。

「技術を突き詰めたい」という気持ちを加速させてくれたのは、コミュニティ活動で出会った人たち。

技術そのものを突き詰めることが好き。その一方で、2011年頃に「東京Node学園」という勉強会に参加したことが転機となりました。ここに参加したことで、自分の興味を拡大できたんですよね。なかったら、もしかしたらNodeへの興味は生まれなかったかもしれない。

自分が知見を学ぶだけではなく、自分が学んだことを他者に伝える。その過程で他者の知見共有になるだけではなく、自分の知識定着になることも学びました。他の人の発表を聞いたり、同じ興味を持つ仲間と話したりするたびに、自分の中になかった視点が入ってくる。技術そのものの突き詰めも、やっぱり1人じゃ突き詰めきれないところがある

技術力を上げたいだけなら、AIに質問して一人でアウトプットを出すだけでも良いと思うんです。ただ、他の人の考えに触れることで、自分の中になかった視点を取り入れることができる。その刺激が増えれば増えるほど、技術の幅も深さも広がっていく。それがコミュニティの醍醐味だと思います。

「技術を突き詰める」と「人から刺激を受ける」の両輪があることで、さらに深く突き詰めていくことができると思います。自分と同じ感覚の人が増えていってほしいという想いもあってコミュニティ活動に携わっています。あと、やっぱり単純に好きなんでしょうね。JSConfだって、義務感ではなく自分の意志で関わり続けています。

技術そのものが面白い、ということを伝えたい。それがJSConfを続けるもう一つの理由。

コミュニティ活動を続けるモチベーションは、もう一つあります。

技術力を上げたり生産性を効率化したりすること自体は、AIを使えば今の時代ある程度できるようになってきました。でも、自分がここまでNode.jsを突き詰め切れたのは、技術そのものが面白いと思えたことがベースにあったからです。その感覚を、もっと多くの人に感じてほしいと思っています。

例えば、JavaScriptひとつとっても、元々はブラウザ向けの軽量なスクリプト言語として生まれた言語が、今や静的型付け言語にも引けを取らないくらいの速度を持つようになっています。それは、ブラウザの中で長年積み重ねられてきたチューニングの蓄積があるから。その裏側にあるドラマが、まだあまり知られていないのかなって。そこを深掘りしていくと、知見が広がって、「じゃあもっとこうしてみたらどうかな?」という新しい考え方が生まれてくるんじゃないかなって期待しています。

だから、JSConfでは、要素技術をもっと尖った形で掘り下げていく場にしていきたい。もちろん昨今の流れでAIの話だってしてもらうことも歓迎ではありますが、技術そのものが面白いということを伝え続けていくことが、JSConfを続けたい理由のひとつです。

プログラミング言語は「作者が描いた箱庭」。本当はそういう話だけしていたい。

JavaScriptと同じで、Honoだってそう。あのルーターが速い理由は、他のルーティングシステムと比較してめちゃくちゃ高速な特殊なアルゴリズムを使っているから。本当はそういう話だけしていたい感じもするんですけどね。まあ、こういう話はなかなか刺さらないと思うから(笑)

ちょっとマニアックな話になっちゃいますが、僕は、プログラミング言語は「作者が描いた箱庭」だと思っています。言語によって、成り立ちがまるで違う。この言語を書く人にはこういうふうに書いてほしい、という作者の思想が言語の設計に宿っていて、その哲学をインストールすることでコードの書き方が変わる。

感覚で言えば、小説を楽しむ時に、作品そのものではなくて、作者がどこからこの表現を持ってきたのかを辿って楽しむ人って、いるじゃないですか。それに近い感じなんですよ。作品を技術と捉えると、技術をいかに理解するかみたいな部分に面白さを感じますね。そして、いろんな人とそれぞれの視点を話し合える場があると個人的には嬉しいなと思っています。

今回のVue Fes Japan 2026でも、自分の持つ点と点を繋げて、より広い面にするために、色々な方の視点から刺激を受けられることを楽しみにしています。


物事の根本を追求するために、知識や刺激を貪欲に集め続けるFurukawaさん。その姿勢は私生活にまでおよび、筋トレを追求し、なんとフィジークの大会にも出場されています。(すごすぎ!)

そんなFurukawaさんからの刺激を受けにぜひパネルディスカッションへ足を運んでみて下さい。もしかしたら、あなたの視点がFurukawaさんの刺激にもなるかもしれませんよ!

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今年は、エンジニアはもちろん、デザイナー・ディレクター・学生など、どなたでも応募可能です。

あなたの登壇テーマが、誰かの刺激になるかもしれません。

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