言語を超えて集まった、関数型まつり2026座長5人が、もっと多くの人に届けたいもの。

読了目安: 12
エンジニアインタビュー
言語を超えて集まった、関数型まつり2026座長5人が、もっと多くの人に届けたいもの。

言語を超えて集まった、関数型まつり2026座長5人が、もっと多くの人に届けたいもの。

学生でも社会人でも、普段使っている言語や、その周辺の情報にしか触れる機会がない...そんなことはありませんか。

「数学的なバックグラウンドがない自分には、関数型言語って難しそう」と敬遠している方もいるかもしれません。実は、TypeScriptでよく使うmap・filter・reduceも、Reactのコンポーネント設計も、関数型プログラミングの発想が色濃く反映されたものです。知らず知らずのうちに、すでに触れている考え方かもしれません。その思想を、さまざまな言語を通じて体験できる「関数型まつり2026」。

今回は、このカンファレンスの座長5名にインタビュー。それぞれの言葉の中に、関数型まつりの魅力が詰まっていました。

ScalaMatsuriから、言語を超えた関数型プログラミングのお祭りへ。

関数型まつり2026は、今年で2年目を迎えたカンファレンスです。しかし、実は、10年以上かけて積み上げられてきたScalaをはじめとする、関数型プログラミング各コミュニティの知見が集まっています。

このカンファレンスの前身は「ScalaMatsuri」。プログラミング言語「Scala」を愛するエンジニアたちが積み上げてきたカンファレンスでしたが、2025年から関数型プログラミング全体のお祭りへと進化しました。

その背景には、熱狂的なユーザーがいてコミュニティとしての熱量はあるものの、単一言語のコミュニティだと広がりに限界を感じることがありました。この感覚は、ScalaだけではなくElmや他の関数型言語でも感じていた課題感でした。

ただそれだけではなく、言語を超えてコンセプトレベルで共感できる場を作りたいという声もあったことから、現在の形へ新しい舵を切りました。

▼半数近くの座長がこのカンファレンスに関わるきっかけとなったポスト

今年の座長として集まった5人は、それぞれ異なるバックグラウンドのあるメンバー。Scala、Haskell、Clojure、Elm、Elixir…それぞれ異なる言語のコミュニティから来た5人ですが、共通するのは、関数型言語への愛とその場を続けていきたいという関数型まつりに向き合う熱量でした。

関数型プログラミングを取り入れた心地よい設計を、もっと多くの人に知ってほしい。

日常の業務で関数型言語でない言語を書いていても、関数型に寄せた発想や視点を取り入れることもあるくらい、その考え方は心地が良いです。何より、関数型プログラミング(言語)は認知的負荷が低くて、楽だなと感じます。命令型のプログラミングは、コードの途中の状態が暗黙的に変化していきますよね。バグが起きたとき、どこで何がおかしくなったか遡る必要があったり、デバッグが大変。でも、関数型の発想で書くと、努力して慎重にコードを書かなくても、普通に書くだけでそこそこ危険から解放されるんですよね。

そして、美しいんですよ。長大な文章を読むのが大変なのは、プログラムでも一緒です。だからこそ、同じことをやりたい時に一言で伝わる(宣言的)というのが気持ちが良いですよね。特に、大規模なプログラムや並行処理を扱う時ほど、とにかく楽だという感覚になります。

数学的な理論やモデルを実装に落とし込んでいくところに魅力を感じるという人もいると思うのですが、ここまで話したように実用面での魅力もあります。どんな言語を使っていても、設計の考え方次第で関数型の発想に寄せることはできる。そういう意味では、結構汎用性が高いと思っています。この考え方がもっと浸透していったらいいなと思って日々チームやコミュニティで情報交換をしています。

言語に縛られない、考え方や視点を広げるための“関数型まつりの歩き方”

関数型まつりは、関数型プログラミング(言語)が好きな人、興味を持っている人が集まる場。普段は話しづらいようなマニアックな話題でも、前置きなしに共有・議論できる場です。この心理的安全性の高さがこの場の魅力のひとつです。

「じゃあ、関数型まつりって何も知らなかったら楽しめないんじゃ...?」と思うかもしれませんが、そんなことはありません。

関数型プログラミングに関する話題のセッションが並んでおり、特定の言語指定はありません。だからこそ、楽しみ方も様々です。たとえ、聞いたことがないキーワードや普段馴染みのない言語が並んでいたとしても飛び込むだけで視点が広がると思います。自分が普段触れている言語と紐づく瞬間が、きっとどこかにあるはずです。もし、心配だなという人は、昨年の関数型まつりの招待講演動画(書籍『関数型ドメインモデリング』の著者Scott Wlaschin氏によるセッション)を観て準備してきてもらえると良いと思います。

どんな人がきても楽しめるように準備していますが、今年は、学生や新卒1〜2年目のエンジニア、アーキテクチャに興味がある人にも、足を運んでみてほしいと思っています。数学が好きな人も、逆に苦手な人も両方ウェルカムです。人それぞれで気になるポイントや見える視点が違うと思うので、それをぜひ感じて議論する場にしてほしい。関数型プログラミングの考え方は必ずしも簡単とはいえません。でも、極めていくと得られるものが大きいなと感じます。

とにかく、知らなかった世界に触れてもらうことが大事だなと。その世界を知った上で「自分の考え方とは合わないな」と選択するのと、何も知らずに避けることは全く異なりますから。そういった視点で楽しむのもありかなと思います。

関数型プログラミングの楽しさを、より多くの人に体感してもらうための挑戦と、実践。

ここまで話してきた通り、関数型プログラミングはメジャーな言語やフレームワークに取り入れられ、広く実践されるようになった一方で、「難しい・とっつきにくい」という声があるのも事実です。

そこで、様々な背景を持つ人が関数型プログラミングを通じ、新しい知見を得て交流できる場を目指して「関数型まつり」は生まれました。今年度はイベントプログラムを準備するチームにも関数型プログラミング初心者メンバーが加わり、ハンズオンと交流ラウンジを新たに設けました。関数型言語の経験に関わらず、参加ができる場を増やしています。これまでの、関数型言語経験者が楽しみやすい、どちらかというとマニアックな関数型言語に関するカンファレンスから関数型プログラミングに興味がある方を広く巻き込める場への転換には不安もありますが、より多くの方に関数型プログラミングの世界を楽しんでほしいと思っています。

そして実は、運営メンバーも関数型言語を楽しんでいます。関数型まつりの公式Webサイトは、関数型言語で開発されています。昨年はElmで制作し、今年はGleamで。実際に触れてみることで、新しい言語ならではの発見もあれば、不便な部分も承知の上で使っています。でもそれもまた、醍醐味のひとつです。いろんな言語に触れる中で、あ、こういう考え方もあるんだ、という新たな出会いの機会になっています。

こんな風に、運営チームもこのカンファレンスの思想をそのまま実践しながら作り上げている。この楽しさを、 中野セントラルパークでより多くの人に感じてもらえればと思います。

▼Webサイト開発の関連ブログでスタックもチェックできます


いかがでしたか?このインタビューを通して、関数型プログラミングの考え方を会話からも感じる瞬間がたくさんありました。質問に対して、結論が先に来て、説明があとに続く。会話の中で発された言葉がすんなりと入ってきて迷子にならない。そんな感覚です。

「長文を読むのはプログラミング言語でも同じ」という表現がまさに的確で、関数型プログラミングの発想が、コードを書くことを超えて、思考の組み立て方にまで染み込んでいるのかなと感じました。

ここまで読んでくれたみなさん、関数型言語の世界に興味が湧いてきたのではありませんか?ぜひ、セッションやハンズオンで実際に体験してみてください。


関数型まつり2026 詳細

日時:2026年7月11日(土)・12日(日) 

場所:中野セントラルパーク カンファレンス

現在、チケット販売中!2日間の開催ですが、1dayチケットもご用意があります。迷っている方は、まずは気になったプログラムのある日を狙っていくのもありかも。


\ 関数型まつりを一緒に盛り上げてくれる、スポンサーさんをまだまだ募集中 /

関数型言語をメインに知見があるシニアエンジニア、その思想に興味を持った熱い若手が集まる祭典。ぜひ一緒に盛り上げたいと思ってくださるご担当者様がいらっしゃいましたらお問い合わせください。


TechTrain転職相談