カンファレンスで世界に触れた日が、キャリアの転機になった。Laravel Live Japan オーガナイザー・Ryuta Hamasakiさん

2026.04.02読了目安: 17
エンジニアインタビュー
カンファレンスで世界に触れた日が、キャリアの転機になった。Laravel Live Japan オーガナイザー・Ryuta Hamasakiさん

「海外のカンファレンス、いつか行ってみたいな」と思いながら、なかなか踏み出せていないエンジニアは多いと思います。Ryuta Hamasakiさんにとって、その一歩を踏み出した2018年のLaracon USが、キャリアの転機になりました。

2026年5月、そのRyutaさんが日本初のLaravel公式カンファレンス『Laravel Live Japan 2026』のオーガナイザーとして東京・立川に立ちます。「あの日の衝撃を、日本にいるエンジニアにも体験してほしい」という思いから生まれたこのイベント。その原点から、Laravel Live Japanへの思いを紐解いていきます。

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シカゴで体感した、技術コミュニティのリアル

2014年からLaravelを使い続けてきて、英語の公式ドキュメントや海外カンファレンスのYouTube動画を追いかける中で、「いつか実際に行ってみたい」という気持ちを温め続けていました。そして、それが叶ったのは、2018年、シカゴで開催されたLaracon US。そこで目にしたのは、日本のカンファレンスとは全く異なる光景でした。大きなホールにそびえるステージ、MCが会場を盛り上げ、全員が同じ体験を共有するシングルトラックの形式。まるで、音楽ライブに来たみたいな感覚でした。

英語でのトーク内容は、正直なところ半分ほどしか理解できませんでした。それでも、僕たちエンジニアの共通言語であるコードのお陰で、大意を掴むことはできました。そして、自分が毎日使っているフレームワークを作った人物が、目の前のステージに立っている、という事実が何よりも刺激になりました。

Laracon US 2018のTaylor氏の登壇を生で体感

自分が使っているツールやフレームワークの"中の人"が目の前にいて身近に感じられたこと、そして、何より、Laravelというひとつの技術を通してこんなに大きなグローバルコミュニティが存在していることに衝撃を受けました。そしてめちゃくちゃワクワクしました。 いつかあのステージに立ってみたい、いつか海外に出てみたいという思いが、この日を境に具体的な輪郭を帯び始めました。

ダメ元で動き続けたら、キャリアになっていた

Laracon US参加の翌年、2019年。ヨーロッパで開催される「Laracon EU」のトーク登壇プロポーザルを提出しました。当時、実は国内カンファレンスでの登壇経験もゼロ。その当時はまだ英語も得意ではありませんでした。「絶対通らないだろうな」と思いながら、ダメ元で出しました。

結果は採択。気づけば1000人ほどの前で英語で発表することになり、かなりの時間をかけて準備しました。この登壇を通じて生まれた世界中のLaravelエンジニアとのつながりがきっかけで、シンガポールの会社へ転職しました。20カ国以上のメンバーが集まる環境で3年半を過ごし、グローバルな環境で働くことへの感覚を積み重ねていきました。

Laracon EU 2019で登壇するRyuta Hamasakiさん

帰国後の2024年、Xで見かけたLaravel社のエンジニア採用情報に、これもまたダメ元で応募しました。カジュアルな面談を経て、なんとオファーをいただいたんですね。これまでのLaraconでの登壇やコミュニティでの活動、Laravel作者との交流が導いてくれた道だったなと思っています。Laracon USに参加した2018年から6年。「ライブみたいだ」と感じたあの会場での衝撃が、Laravel社員への入り口になっていました。

日本のPHPコミュニティは盛んだ。しかし、国内に閉じている

日本のPHPコミュニティは、世界的に見てもとても盛り上がっているコミュニティだと思います。毎月のようにどこかでカンファレンスが開催されているような国は、そう多くありません。そこに大きな可能性を感じながらも、一方で課題も感じてきました。

参加者もスピーカーも基本的に日本人だけ、という状況が続いています。海外のLaravelコミュニティは国ごとに分断されているわけではなく、国境を越えた一つのグローバルコミュニティとして機能しています。そこから日本だけが切り離されているような感覚が、ずっと拭えませんでした。

日本のPHPコミュニティがこれだけ盛り上がっているのなら、そのエネルギーをグローバルなコミュニティと繋げたい。 海外のエンジニアたちからも「日本でインターナショナルなLaravelカンファレンスをやってほしい」という声は絶えず届いており、「いつやるの?」「日本で開催されるなら行きたい!」という声もたくさんありました。

あの日シカゴで感じた衝撃を、日本でも

今回、Laravel社からのサポートが得られる状況が整い、日本でのカンファレンス開催に満を持して踏み切りました。今回Japanでの開催をするにあたり、コンセプトの軸にしたのは、衝撃を受けた2018年のLaracon USでの感覚です。

だからこそ、会場選びも、通常のカンファレンスホールではなく、普段は音楽ライブが行われる「立川ステージガーデン」を選びました。大きなステージ、映画館のようなシートが並ぶフロア。そして、MCが場を盛り上げるシングルトラック形式を採用することに。この構成を選択したのは、あの日と同じ体験を、日本でも届けたかったからです。

今回のLaravel Live Japanでは、シングルトラックという形式にこだわりました。マルチトラックのカンファレンスでは、参加者がそれぞれ興味のあるセッションに散らばります。自由度は高い一方で、アフターパーティーや休憩の場で「そのトークは見ていなくて」という断絶が生まれやすいです。シングルトラックなら、その場にいる全員が同じ体験を共有しています。セッションの話を誰とでも共有できる前提があれば、会話をするきっかけが掴みやすいのかなと思います。

当日は世界最前線で活躍するエンジニアたちが集結します。Laravel作者のTaylor Otwell(@taylorotwell)によるキーノートをはじめ、フロントエンド界隈で注目を集めるVoidZeroのDevRelエンジニア、Alexander Lichter氏(@TheAlexLichter)など、Laravel・PHPの枠を超えたスピーカー陣が登壇する予定です。

全セッションには日英の同時通訳を自作で用意英語への不安なく参加できる環境を整えました。

海外のエンジニア仲間を、1人でも作って帰ってほしい

1人でも多くの方に、自分がLaracon USで体験したあの衝撃を、日本にいながら体験してほしい。そして、より若い世代にこそこの経験をしてほしいと思っています。そこで、Laravel Live Japanでは、無料の学生チケットをご用意しました。

可能性に満ちた若い時期に、世界の最前線で活躍するエンジニアの話を直接聞き、40カ国から集まった参加者と交流してください。その刺激が、将来の進路やキャリアの選択肢を広げてくれると思っています。そして、海外のエンジニア仲間を、1人でも作って帰ってほしいのです。言葉の壁があっても、僕たちエンジニアには、プログラミング言語という共通言語があります。コードがあれば繋がれます。

なにより、来年の開催はまだ決まっていません。初回のこの機会を逃せば、同じような場はしばらく来ないかもしれません。自分自身、初めてLaraconに参加した翌年に海外で登壇し、さらにその数年後にLaravel社に入ることになるとは想像もしていませんでした。何が起こるか、ほんとにわからないんですよ。

AIの台頭で、コードを書くこと自体のハードルは確実に下がっています。だからこそリアルな場での経験をどれだけできるか?が大事になると思います。そのために必要なのは、一歩を踏み出す勇気だけ。Laravel Live Japanが、その一歩のきっかけになれたら嬉しいなと思います。


▼RyutaさんのLaravel Live Japanへの想いはnoteにも綴られています!

Laravel Live Japan 2026

日時

2026年5月26日(火)〜27日(水)

会場

立川ステージガーデン(東京都立川市)

学生チケット

無料(要申請)

公式サイト

laravellive.jp

学生チケットの申し込み方法は、Ryutaさんの以下のnote記事をご確認ください。 

TechTrainメンターの登壇情報

武田憲太郎さん(@KentarouTakeda)が登壇!

武田さんから皆さんへ

“今やLaravelは、単なるPHPフレームワークを超えた、Web開発のあらゆる側面を支えるプラットフォームに進化しました。クラウド、AI、フロントエンド、Webの全てを学ぶ出発点がそこにあります。

Laravel Live Japanは、世界中の仲間たちとの、もう一つの出発点です。私からは、Laravelや「Web開発の基本」をトークとしてお届けします。ぜひ会場でお会いしましょう。”

おわりに

TechTrainは、学生の皆さんの今後の人生で選択肢が増えるような環境を提供するため、このLaravel Live Japanの学生無料チケットの取り組みを応援しています!

「PHPは触っていないから」という理由でこの貴重なチャンスを逃すのはもったいない。チャンスがきた時にそれを掴めるかは自分の行動次第です。ぜひ、世界の最先端で活躍するエンジニアの知見を吸収しに行ってみてくださいね。


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